地上の宗教の間違い――シルバーバーチの宗教観・正しい宗教とはどのようなものか

一覧 > 2014年11月 > 地上の宗教の間違い

レジュメ作成者:スピリチュアリズム普及会 若山明子氏

黒字はスピリチュアリズム普及会、若山明子氏作成のレジュメ

  青字は読書会中に若山氏が語られた内容

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 今回は「地上の宗教の間違いについて」がテーマでした。シルバーバーチは当時キリスト教圏に霊言をおろしていたのでキリスト教について厳しく非難しているが、その内容は地上の宗教全てに当てはまります。

 地上には様々な宗教があり、多くの人が信仰を持っています。世界三大宗教と言われているキリスト教・イスラム教・仏教は、それぞれ世界人口の33%、20.5%、6%、インドではヒンズー教徒が世界人口の13.5%を占めます。この事実は世界の人口の凡そ3/4が宗教を信仰しているということになります。それに加えてその他多数の宗教があり、合わせると人間の大半が宗教と深い関わりをもっていることがわかります。 でありながら、共通の神認識を持つことができずに宗教間の争いや殺し合いが起こったり、間違った神観に基づく宗教によって悲劇が引き起こされてきました。 今月はシルバーバーチが届けてくれた地上の宗教の間違いと正しい宗教についての知識を学びました。


宗教の意義

・宗教――人間の心を支配、人間の救いと幸福、死後の救い、人間にとって不可欠

・宗教の使命――死の恐怖から救いをもたらすこと

・宗教にとっての2大テーマ――「神」と「死」 人々に神と死についての正しい知識を示す

 「何故死ぬのか」「どうすれば死なずに済むのか」という「死の問題」は人類と切り離すことのできない長年のテーマであった。これまで人類はその答えを宗教に求めてきた。本来の宗教の役割とは神と死についての正しい認識をもたらすことであるが、どの宗教もそれを明らかにすることができなかった。それはどの宗教も人間側からの視点でしか神や死について見てこなかった、人間の狭い視野で想像することしかできなかったからである。スピリチュアリズムでは霊界の視点で神や死についての認識、人間とはどういう存在であるかなどを解き明かしてくれたため、人類は初めて正しい神観に基づいた正しい宗教の姿を知ることができるようになったのである。


スピリチュアリズムによる宗教批判と既成宗教との対立

・人々はひたすら自分の信じる宗教のみが正しいと考えてきた

 →霊界からみるとこれまで地上世界には「正しい宗教」は存在しなかった

 これまで、人を救うはずの宗教が互いの正当性を主張し合って殺し合いが起きてきた。一人残らず救いあげてくれるのが神であるはずなのに、地上ではそのような宗教は皆無であり、自分たちの神を信仰しない人間は救えないという宗教ばかりである。しかしシルバーバーチは、神は全ての人間を救い、そのために摂理が設けられていると説いている。


・シルバーバーチから見たこれまでの地上の宗教

 →特に巨大な宗教組織はことごとく失敗

  人類に救いをもたらすことがなかったばかりか、人間を救いと幸福から遠ざけてきた

  ある意味で地上の宗教は人類の敵といってもよいような存在、むしろ無い方がまし

 シルバーバーチが「人類にとっての呪い」とまで厳しく非難するのは、それ程キリスト教の教義・あり方が間違っていて、それによって多くの人間が犠牲になっているということである。 宗教は組織を作ることで堕落してしまう。建造物を作ることで教祖や教団の権威を誇示し、信者を増やして組織の拡大維持を図っている。既得権益にしがみつき、豪華な法衣を身にまとい権力を誇示することがまかり通ってきた結果、人類を死の恐怖から救い、人生の意義を見いださせてあげるはずの宗教が、逆に幸福から人々を遠ざけてきた。 「自分たちはこの宗教で救われたからそれでいいではないか」という人もいるが、霊的真理とは相容れない教義を信じ込み、誤った教義によって魂の成長が阻害されている以上は、それでいいと言うことはできない。

 ただし、今現在地上の宗教を熱心に信仰している人に対しては、無理に辞めさせようとせず見守っていく方がよい。時期が来ないことには霊的真理を受け入れることができない以上、無理矢理押し付けることのできるものではない。そういう人には、一日も早く時期が来ることを祈ってあげるとよい。


・スピリチュアリズムの高級霊の霊界通信

 →地上の宗教、特に既成宗教の間違いと弊害を指摘

  スピリチュアリズムは既成の宗教(キリスト教)と激しく対立

  キリスト教からはサタン呼ばわりされてきた

 交霊会のあった当時、シルバーバーチたち霊界人はサタン(悪霊)とされていた。キリスト教にとってスピリチュアリズムは教会の権威を揺るがす脅威だった。


「シルバーバーチの霊訓」による人類史上最高の宗教革命

 キリスト教でも宗教革命があったが、それはあくまでもキリスト教の内部の宗教革命である。スピリチュアリズムによる宗教革命は地球上に存在する間違った宗教をすべて駆逐しようとする、地上の全ての宗教とスピリチュアリズムの闘いである。


・「シルバーバーチの霊訓」――

 人類史上初めて、霊的観点から“正しい宗教とは何か”を明らかにした

 霊的観点から宗教本来のあり方を示した

  → 地上世界の宗教に歴史上最大の“宗教革命”を引き起こすことになった

「シルバーバーチの霊訓」でもたらされた内容はこれまでの宗教の常識を根こそぎひっくり返すものである。

 これまで地上で興されてきた宗教も、教祖が霊界のインスピレーションを受け、最初は良いものを説いていたが次第に煩悩に翻弄されて純粋なインスピレーションを受け取ることができなくなる。

   また、地上でどれほどの霊能者、霊格者であっても、所詮は肉体の限られた視野でしか語ることができないが、シルバーバーチの霊訓によって霊的な視野からの霊的真理が届けられた。


・地上の宗教は「シルバーバーチの霊訓」の到来によって、今後根底から覆されていくことになる

 何百年という長い期間を通して、シルバーバーチの示す宗教のあり方(霊界における唯一の宗教)に集約されていくようになる

 霊界側からの正しい視点・広い視野を通して届けられた「シルバーバーチの霊訓」は正しい宗教の在り方を示してくれている。「シルバーバーチの霊訓」の内容に合った宗教は正しく、それと相反する宗教はすべて間違っている。 地上には無数の宗教が乱立しているが、それは神についての共通認識が無いこと、それぞれに教祖がいて神の代弁者として絶対的権威を持ち、互いにその正当性を主張し合っているせいである。霊界では実感を伴って身近に神の存在を当然のように認識できるため、全ての霊界人が神について共通認識を持ち、神の摂理に沿うように努力しながら霊的成長の道をたどっている。スピリチュアリズムとは、その霊界のあり方を地上に顕現し、真の宗教を地上に根付かせ、それによって人間が地上に誕生してくる目的(霊的成長)を成就できる世界にしたいというものである。


シルバーバーチの指摘する地上の宗教の間違い……ウソの教え・洗脳・霊的牢獄・組織エゴ

・p.144/6〜8      宗教の教義による束縛が霊性に目隠しをし、“魂の病”を生み出す。

              それは肉体の病や伝染病よりもタチが悪い(宗教による霊的牢獄化は地上世界の悲劇)

 地上の宗教にはそれぞれの教義があり、それによって霊性に目隠しをされ霊的成長が阻害されている。その証拠に宗教の名のもとに戦争が行われ、救いを求めて入信する人がいながら、戦争・貧困・飢餓・人種差別は無くなっていない。間違った神観・間違った死生観に基づいた宗教しかない中では、それらの悲劇はなくならない。


・p.158/5〜9      教義は必ず魂の足枷になる。魂を縛り閉じ込め、魂の自由な顕現を妨げる

 各宗教の教義を重んじて教義に忠実に生きれば立派になれるのではない。宗教教義は必ず魂の足枷になる。教義を守らなければ地獄に落ちる、脱会すれば不幸になるなどといった脅し、見せしめ、など恐怖によって人間の心をコントロールすることは間違いである。宗教にのめり込んでいる人は自分が霊的牢獄に閉じ込められていることに気付くことができないが、それこそが魂の目隠しをされ、霊的牢獄にいるということである。

 この教義に従ってさえいれば天国に行ける、救われるというのは楽な道である。言いなりになって自分で選択しなくていいということに慣れてしまうと、それが無くなった時に恐怖を感じるため、宗教組織から抜け出すことができない。これは霊的牢獄そのものである。


・p.176/6〜7      神学は呪い

 キリスト教の聖書は真理を含み、素晴らしいことを説いている部分も多いので、地上人にはキリスト教がそれ程酷いとは思えない。しかし、贖罪説や復活の教義など、誤った教義を信じ込んだまま霊界へ行った人々が、地上時代に作り上げた自らの信念の中に囚われ、長い人では何世紀にもわたって霊的成長を阻害されている事実を見てきている霊界人だからこそ、これ程の厳しい言葉を言うことができるのである。


・p.145/7〜10      大きな礼拝堂・宗教建築物を作って、その中に神を閉じ込めようとする

 権威の象徴として立派な建物を建て、自分たちの宗教の偉大さを誇示しているところが多いが、立派な建物を建てたからといって大霊はそんなところには存在しない。大霊は一人一人と共にある。また、儀式を行ったからといって大霊に近づける訳ではない。


・p.152/5〜6      教義・ドグマ・儀式・祭礼・礼拝所・法衣など、地上の宗教が重要視しているものは本来、宗教とは無関係

・p.154/10〜p.155/1  神話や伝説を借用して、リーダー(一人の人間)を凡人の手の届かない位置に祭り上げる

・p.151/4〜10     イエスを神の座に祭り上げ、人間の手の届かない存在とし、生き方の模範でなくしてしまう。

               教会は真理に敵対するための手段になっている

 霊界でイエスと実際に会いその姿を見ているシルバーバーチだからこそ、人間が愚かにもイエスを神格化してイエスの名のもとに誤った教義で人々を霊的牢獄に閉じ込めてしまうキリスト教を「許せない」とまで言うことができる。イエスは人間の正しい生き方の模範を示すことが使命であった。 イエスが神であるならば、完璧に生きて当然であり、超然とした位置に祭り上げることもできる。しかしイエスも人間的存在であった。だからこそ、私たちはその示された模範に倣うことができる。人間イエスにできたことは同じ人間の私たちにもできることである。本来そう捉えるべきイエスの存在を神格化してしまったことはキリスト教の大きな過ちである。

 このようにキリスト教だけでなく多くの宗教では、この人こそ救世主であると信じたいがゆえに自分たちの教祖を神格化してしまうが、地上の人物を神と同列に置くことは大きな過ちである。


・p.151/LB5〜LB1   真理への道を閉ざし、古い宗教的習慣に固執し、霊力の通路を閉ざす

 特定の宗教を信仰している人ではなく、宗教組織に属さなくても、人の為に地道に働いている人のところに霊的エネルギーは注がれる。


 以上が、シルバーバーチが指摘する地上の宗教の間違い。これほど厳しく非難するほどに誤った宗教が地上人を縛り、霊的成長を阻害しているということである。


正しい宗教とは(シルバーバーチの説明)

・p.144/LB2〜p.145/1  いかなる教義も儀式も作法も要求しない。神の愛と摂理を説くだけ

 神や霊界の人達は儀式・祭礼・豪華な建築物・金銭などは何も求めていない。霊的真理でさえも強要せず、理性で納得したものだけを受け入れれば良いとまで言っている。


・p.148/4〜11      一人の人間(教祖・宗教指導者)に忠誠を捧げない。

               いかなる書物にも絶対服従しない。絶対的忠誠は大霊と摂理だけに捧げる

 忠誠を捧げるのはただ神と神の摂理のみであり、その他地上人が勝手に決めた神聖であると言われているもの(聖書・神殿・御神体など)や人間的存在に忠誠を捧げることは馬鹿げている。 お布施も必要なく、無理強いもしない。摂理に忠誠を捧げる。

 また、スピリチュアリズムという名前にこだわる必要はない。人に伝える時に地上では名称が必要なだけであって、何と呼ぼうがかまわない。


・p.149/6〜7       永遠に不変な神の摂理を土台とする生き方を勧める

 これこそ正しい宗教である。組織・教義は一切必要ない。摂理を土台とした生き方が即ち正しい宗教である。別の個所では「宗教とはサービス(無償の奉仕)です」と言っている。= 摂理に沿った正しい生き方

 正しい生き方をするにはどうすれば良いのかは簡単で、無償の奉仕、摂理に沿った生活をするということである。


スピリチュアリズム普及と従来の宗教の崩壊

・p.147/LB7〜LB6    スピリチュアリズムの霊的真理の攻撃によって崩れる寸前

 スピリチュアリズムが普及していくにつれ、今後何千年かの時を経て現在地上にある宗教は崩壊していくことになる。アメリカでも教会に通う人が少なくなっているが、今後益々現宗教からスピリチュアリズムに流れてくる人が増えてくる。キリスト教は教義を根本から変えないと存続できない。自己責任の法則・因果の法則などを無視した贖罪論を説いている限り崩壊していくことになる。 摂理から外れたら必ず自分に返ってくるのが原則。キリスト教ではイエスが全ての罪を背負ってくれると説いているが、そうした間違った教義によって霊的成長を阻害されている人が大勢いることにイエスは悲しんでいるとシルバーバーチは言っている。


・p.153/LB1〜p.154/6  迷信・無知が切り崩されるまでには、長い時間はかからない。

                 周りには崩壊の兆しが至る所に見られる

 短いと言っても何百年単位だが、かならず崩壊する。イスラム教圏でも過激な人々がでてきているが現在は過渡期であり、ある程度は仕方がない。資本主義や欧米の自由主義が入ってきて、これまでの厳しい戒律を嫌がる人が増えることに危機感を持つ原理主義者たちにとっては、自由は堕落のように感じるであろうが、戒律を破ることによる神罰を恐れ、決められた枠のなかを歩む人生と、例え間違ったり失敗したとしても自由意志で自ら選択した道を歩む人生では、どちらが神の意志・神の摂理に沿っているかであろうか。


(参考)

p.50/10〜12

 これまでの間違った宗教の崩壊が見えるとは言え、実際に目に見えて変化がわかるまでには時間がかかる。霊的真理を受け入れる時期が訪れ、霊性が高まらないと受け入れることができないのでどうしても時間がかかる。しかし着実に変化している。現在霊的真理を受け入れることのできない人は、時期が来ることを祈り見守ってあげるのが良い


真理を手にした地上人の取るべき態度――間違った宗教を勇気を持って捨て去る

 霊的真理を知り、これが本当だと思った人はどう生きていけばよいか


・p.153/7〜9       間違いとわかったものは、長い間大切にされてきたものでも潔く捨てる

 聖書が金科玉条のごとく大切にされてきたが、間違いであると思ったなら潔く捨てなさいと言っている。イギリスのスピリチュアリズムはキリスト教と折衷したために衰退してきた。日本の初期のスピリチュアリズムでも神道との折衷があったが、これらは間違いである。相容れないものを一緒にすることはできない。間違いだと感じたものは潔く捨てる。真理に従っていけば絶対に不幸にはならない。


・p.152/LB2〜p.153/3  内心では間違っていると感じていること、理性が得心しないことは潔く捨てる。その時初めて魂は自由となる

 宗教をやっていて何か変だと思っても、それを指摘する勇気が無い。理性が得心していないことを潔く捨てた時。初めて自由になることができる。それまでは魂が縛られて自由になれない。


・p.145/1〜6       いかなる書物・ドグマ・リーダー・権威・教義にも縛られない。

               ひたすら大霊の摂理に従うように心がける。大霊の摂理のみを最高の権威者とする

 真理に出会い、正しい神の姿が分かったなら、間違いと思うものは全て捨てる。なぜなら摂理こそが宇宙で最も大切なものだから!


・p.144/LB4〜LB3    真理を知った者は教条の奴隷状態から脱したことを喜ぶべき。

              そして今なお奴隷状態にいる人々を解放するように働きかけなければならない

 今なお教義に縛られている人を一人でも解放してあげる。時期の来た人に霊的真理を伝え、まだ時期の来ていない人には早く時期が来るように祈ってあげる。


・p.144/9〜10      教条にしがみつく人、教条に縛られている方が気楽だと考える人がいる

 新しいものに飛び込むより以前から信じているものにしがみついて、教義の通りに生きている方が楽な生き方である。しかし誰かの決めたレールの上を歩く人生では成長することができない。自分の良心だけを頼りに目に見えず耳にも聞こえない守護霊の導きを信じ、自分で判断していかねばならない人生はとても厳しく困難である。しかし、間違えて失敗して、そこからまた立ちあがってやり直していく中で霊的成長をするように摂理ができている。間違えるかもしれないという怖さと闘う勇気が必要であるが、自分の判断で歩むことで、真の救い(霊的成長)がもたらされる。

 ただし、そのためには摂理に沿うとはどういうことかを正しく理解しなければならない。

@利他的であること

A霊優位の努力

B苦しみへの正しい対処(甘受)

後は勇気を持って前に進むことが求められている。


正しい宗教と間違った宗教(まとめ)

<正しい宗教>

・シルバーバーチによる宗教の定義――“宗教とはサービス”

                          “大霊の子に奉仕することによって大霊に奉仕すること“(道しるべ p.95)

                           ※サービス=利他愛の実践・無償の奉仕

・宗教の本質――神の摂理に一致した「生き方」 → 「霊的成長」 → 「真の救い」

神の摂理に一致した生き方

@利他愛の実践

Aサービス(無償の奉仕)

B霊的自己コントロール

C苦しみの甘受

  ↓

霊的成長

  ↓

真の救い・幸福

宗教とは霊的生き方・一人ひとりの生き方


・霊的成長を促す神の摂理=霊優位の摂理・利他性の摂理

  → 霊優位の生き方・利他愛実践の生き方をすることが正しい宗教

宗教の本質=サービス(奉仕)

宗教団体に属しているとか、教義に忠実に生きているといったことよりも、どのように生きるかが問われる。

正しい生き方=利他愛の実践・無償の奉仕・霊的自己コントロール=摂理に一致

全ての人が神を親とした霊的兄弟姉妹であるということを認識できると地上天国が訪れる。


・摂理に一致した正しい生き方・日常生活を送ること=宗教

 特定の宗教を受け入れ従うことが宗教でも信仰でもない

摂理に一致=利他愛・無償の奉仕

日常生活の中で一人一人が摂理に一致させていく努力をすることが宗教である。わざわざ宗教団体に入信する必要はない。スピリチュアリズムでは組織を作らず、教祖も指導者おらず、ただ一人一人が大霊の摂理(利他愛・無償の奉仕・霊主肉従)に一致させる努力をしていく中で真の宗教的生き方ができる。

霊界からの働き掛けがほしい時は、同じ学びをしている者同士が集まって学習会をしたり、ともに霊的真理を読むことで霊的エネルギーが与えられる。霊的意識を引き上げ、霊的エネルギーを高める集まりを持つことは宗教組織を作ることとは別である。


・宗教(摂理に一致した生き方)の目的――人間に「霊的成長」する生き方を促すこと

地上人生の最終目標は霊的成長をすることなので、それが達成されないなら無意味である。


・信仰対象とは――「大霊(神)」と大霊の造った「摂理(決まり・法則)」

 従来の宗教は神を信仰対象としたが、摂理を信仰対象にはしてこなかった

 大霊と摂理を信仰対象とし絶対視するのが正しい一神教信仰

 これまでの地上の宗教は人工的教義を絶対視し、人間的存在を神として崇め、摂理を信仰対象としてこなかったため真の救い・幸福はもたらされることがなかったが、神と神の摂理を拠り所とすることで真実の幸福へと導かれるようになる。


※神と神の摂理が正しく理解できてはじめて、正しい宗教・信仰・祈りが成立する。信仰対象はあくまでも「神」と「神の作られた摂理」のみである。土台(神観)が間違っていると全てが間違うことになる。



・宗教形式(教祖・宗教組織・宗教教義・ドグマ・礼拝施設・儀式など)は一切不要

・霊界はすでに正しい宗教(摂理に一致した生き方)が実現している

 全員が共通の利他愛実践という宗教的生き方をしている(霊界にはひとつの宗教があるだけ)

 スピリチュアリズムはその霊界人の生き方(正しい宗教)を地上にもたらそうとする運動

 霊界へ行けば自ずと正しい宗教に基づいた生き方ができるようになる


・スピリチュアリズムこそが地球上における唯一の正しい宗教

 今後の地上世界における唯一の正しい宗教になっていく



※創造主としての神・大霊としての神・愛の神・究極理想の神・摂理の神

 特に「摂理の神」が重要 → 摂理に一致した生き方(正しい宗教・信仰) → 霊的成長・幸福

               摂理=利他愛・霊優位 → 利他愛と霊優位の実践こそが正しい宗教

 これまでの宗教は神に直接祈り、願い事を叶えてもらうために生贄や供物をささげ、自分たちの願いどおりにしてほしいと祈ってきた。しかし実際は、神は摂理の支配の元で人間と関係を持っている。だからこそ誰もが絶対的に公平・平等に扱われているのである。神の救いの手からこぼれる者はだれ一人としていない。神と守護霊から愛されていない人間は誰一人おらず、この二者だけは何があっても裏切ることはない。この事実を知れば、自分は孤独だとか不運であるとか、自分はだれにも愛されていないなどといじける必要はないのである。この事実も、時期が来れば受け入れることが可能になる。



<間違った宗教――地上世界の大半の組織宗教>

・特定の宗教組織のリーダー(教祖)と組織から作り出した教えを真理として絶対視する

・真理と言われてきたもの――霊的事実からかけ離れており、人工的に作り出されたもの

              宗教組織の利害によって作り出されたもの

              霊的無知の上に作り出された偽りの産物

・宗教教義と組織に忠実に従うことによって救いがもたらされるとする(ニセの救い)

・正しいのは唯一自分たちの教団とその教えであると主張(狂信・ニセの正義)

・信仰対象――教祖と組織(例:イエスとキリスト教会)

・人類にとって有害な存在・人類の敵

 @宗教組織のエゴ的支配 → 魂の自由を奪い霊的牢獄に閉じ込める → 霊的成長を妨げる

 A宗教組織のエゴ(自己正義の主張) → 争い・戦争を引き起こす

 どの宗教でも自分たちの宗教が正しいと主張するが、霊的に見ると明らかに間違っている。間違った教義や組織に忠誠を尽くしても救われることは絶対にない。人々を救うと言いながら、実際は神よりも自分たちの組織や利益を大切にし、既得権益を守ることに必死になっている。自分たちの正当性を主張するあまりに反対する人々との争いや戦争に発展したり、間違った教義に縛られて魂の成長が阻害されるなど、現在までの地上の宗教は人類にとって有害であり、敵である。





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