5章 絶対的摂理の存在
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レジュメ作成者:スピリチュアリズム普及会 若山明子氏
※黒字はスピリチュアリズム普及会、若山明子氏作成のレジュメ
青字は読書会中に若山氏が語られた内容
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神の摂理
・神が宇宙・万物を創造し、維持・運行するために設けた法則・規則
宇宙を規則正しく運行していくための法則(決まり)を摂理という。
*P148/10〜14
高級霊が説くのは“摂理”であり、その働きは宇宙に幾重にも張り巡らされている。人間がその“摂理”を何と呼ぼうともその働きは機械的に働き、完璧で不変である。そのすべてを理解することは不可能である が、霊的成長にかかわる最も大切な部分は理解しておくべきである。
【参考】 P21/後ろから5〜後ろから2
私たちがまだ知らない摂理はたくさんあるが、その摂理を人間側が知っているか否かに関係なく、摂理は常に正確に働きすべてを支配している。
・神の造った世界には、法則性がある。機械的法則によって支配
全ての法則は機械的に作用するので、例外は一切ない。全ての事象に原因があって結果がある。
ある宗教を信じていれば救われる、経文を唱えてお勤めを一生懸命にすれば救われる、救われないのは信者ではなかったから、宗教をやめたから、信心が足りなかったから、お祈りが足りなかったから、などということが既成の宗教では言われるが、そういうものではない。全ての人間が救われるようになっている。
「自分ばかりが不幸な目にあっている」と不満を持つ人や、生まれながらに地上的不幸な人もいるが、カルマの問題や自分が永遠に向上進化を続ける霊的存在であることを含めて考えるなら、決して不幸でも不公平でもない。
自分の霊的成長やカルマの解消の為に自分でその人生を選んで生まれてきている。摂理に適った方法で、自分の成長に最も相応しいものを自ら選んできたのである。自分が今苦しいのは、自らが選んできた霊的成長の道、あるいは自らがこれまでに行ってきた行為・思念が作ったカルマの結果に過ぎないのである。
苦しみを乗り越えることによってカルマが解消されると再び霊的成長へと向かうようになる。
摂理は全ての人間を必ず霊的に成長させて幸福になれるように作られていて、誰一人その摂理からはみ出ることはない。どれだけ極悪人であってもいつかは霊的成長ができるようになっていて、誰一人見捨てられることはない。
どんなに苦しい状況に立たされ、周囲に迷惑をかけても、最終的には誰もが必ず霊的成長ができるのである。(ただし、摂理から外れた行為に対しては、それなりの償いをしなければならない。)
摂理が機械的に働くということは誰も特別扱いされないかわりに、誰も不当に扱われることもない、完全に公平であるということである。
<神との関係について>
多くの宗教では一生懸命にお祈りをすると神が聞き届けてくれ、特別な配慮をしてくれると考えてきた。
しかし、スピリチュアリズムによってもたらされた神観によると、神は法則を通して人間と関係を持っているので、人間側の祈りが法則にかなっている場合のみ願いは叶えられるが、摂理に反した祈りは決して叶えられない。故に、人間側の都合で祈ったことが摂理にかなわなければ願いは聞き届けられないため、神はいないと考えたり、信心が足りないから叶わなかったなどというようにとらえてきた。
また、神は人間と直接に対話することはないため、地上の人間に啓示として示されるインスピレーションは、霊界の高級霊からメッセージが届けられたものである。
【参考】神と人間との関係について
スピリチュアリズム普及会 第1公式サイト スピリチュアリズムとは 「神について」 へ
・無数の摂理があり、それらが複雑に関連しあって全体を調和状態にする
動物には自由意思は与えられていないので、自由に行動しているように見えても、それはあくまでも本能によって摂理にかなった行動のみを行っているのである。自然界は人間の手が入らなければ摂理にそって調和がとれている。
しかし、動植物は人間が愛情をかけてやると、その体験を類魂に持ち帰り、種全体の進化に寄与するようになる。人間には神のかわりに動植物を愛しその成長に関与することができる権利が与えられている。その分人間の責任は重大であると言える。
・摂理は神が宇宙・万物・人間をすべて調和状態に置くためのシステム
それは同時に人間を幸福にするためのシステムになっている(冷たい“大霊の摂理”の背後に温かい“神の愛”がある)
機械的な法則の背後には神の深い愛があり、摂理にそっていれば人間は幸福になることができるようになっているのである。神がそのようなシステムを作られたのは、ご自分の子ども達が誰一人として不幸になって欲しくない、自由意思によって自ら幸福への道を選んで欲しいという願いが込められている。
・神の摂理に一致すれば調和し、人間は幸福になれる
摂理と幸福は表裏一体、切っても切り離せない関係にある。
*P76/6〜7
摂理を守りさえすれば、地上生活に健康がもたらされる。
*P87/後ろから2〜P88/1
安らぎは大霊と調和している以外に得ることはできない。
真の幸せとは大霊の摂理に調和すること=「霊的成長をすること」である。死んで霊界へ持ってくことができるのは「霊的成長」のみである。人間が霊的存在であり、霊界が真の住処である以上、霊的成長なくして幸福にはなれない。
地上的な幸福(家族の健康・物的に恵まれる・平穏無事に生きることなど)は真の幸福とは言えない。
*P145/4〜6
神の摂理が最も大切であり、ただひたすらに摂理に従う
シルバーバーチの説く神は“摂理の神”である。
これはこれまでになかった神観であり、今後はそれを説く宗教も登場すると思われる。
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